踊りを始めたのは、6歳の時。当時住んでいた団地の集会場でやっていた、モダンダンス教室に母が連れて行ってくれたのです。あれから25年以上経って、踊り方は色々変化しているけれど、踊り続けています。

 2年前の2003年の暮れ、ふとちゃぶ台の上で踊り始めました。

 このちゃぶ台は、24歳の時に4畳半のボロアパートで独り暮らしを始める時に田舎のばあちゃん家から新幹線に乗ってえっちらほっちら持ってきたもの。今は結婚もして、その頃よりは広めの住まいで生活しているけれど、このちゃぶ台はリビングの机として健在です。
 私はこのちゃぶ台の上で、食べたり飲んだり(夫婦で食事をするときは今ではダイニングテーブルが主だけれど・・)モノを書いたり読んだり、そして踊ったりしています。
その昔、ばあちゃん達一家6人が食事をしていたこの直径75.5センチの丸いちゃぶ台は、私の生活の一部になっているのです。

 このホームページは、主婦だったり、立ち食い寿司屋とパン屋(食べ物屋で働けば、食べるのには困らないだろうと思って、学生時代から続けているバイト)で働いたり、踊りをしたりする私の日々の色々と、ダンスとをちょっとずつ紹介していこうかなと思って、細々と立ち上げてみることにしました。
なので、詳しい公演情報や、過去の公演等については、蟲のページをご覧になってください。

2005年7月 木村 由

■プロフィール
1972年7月29日生まれ(父親と同じ誕生日)。
中條富美子舞踊研究所でモダンダンスを20年近くやる。毎日踊れる環境に憧れて16才の頃から3年間コンクールに出場。だが稽古で「心身共にボロボロになってしまう」と先生に泣いて訴える。3年目でなんとか賞を授す。
エイコ&コマのワークショップを受けてモダンダンス以外の踊りに目覚める。
1993年、ソロ作品「滴聲の断片」で自分の作品を発表、神奈川県舞踊協会奨励賞受賞。学生時代の演劇仲間でダンスパフォーマンス蟲を旗上げ。
2000年国際振付賞ヨコハマプラットフォームに参加、酷評に終わる。
その後、planB等でソロ活動を始める。奇抜なことはしない、派手さが無い、相手に伝える情報量が少なすぎるダンスを続ける。
木、映像、写真とのコラボレーションなど実験的試みをやったり、笛田宇一郎演劇事務所公演にも出演。
2003年、あるひとつの動きからちゃぶ台の上で踊ることを思いつく。ちゃぶ台のほうが色々なことを発するので試行錯誤。
静かな空間にポツンと懸命に存在することにこだわり、そこから宇宙へ広がっていくことを願ってやまない。