齋藤徹さん
ザンザン降りの雨のせいではないのだけれども・・
家の中で独り。片付けをしたり洗濯をしたりしながらも、不図、涙がポロポロ出てきてしまうので・・
少しばかり、冷静になれるように書いてみようと思います。

齋藤徹さん

それまで、何度か演奏を聴きに行ったりもしていたが、なんというか、凄そうな偉い演奏家で、私なんぞとはそうそう縁遠い人だろうなぁ・・と、勝手に決め込んでいた感もあったのでした。

癌を患いながら活動しているということも聞いていたのですが、去年の春に「お寒うございます。お元気でご活躍のことと存じます。」という出だしで、いずるばオープンリハーサルへのお誘いメッセージを頂き、少しばかり度肝を抜かれ(笑)戸惑いながらも足を踏み入れた、いずるばオープンリハーサル。思いがけず、自分自身の中で発見されなかった扉が開くような感覚と共に、いつの間にかワクワクしながら楽しんでいる私が居ました。

その後、いずるばに通いながら、表現していく事、深く掘りながら探っていく事、言葉や視野、他者と自分の在り方など、、毎回、徹さんから投げかけられる事柄を皆と共に試行錯誤し、共有しながら考えていく作業は掛け替えの無い時間でした。
きっと、これからも続く作業になると思います。

徹さんの9月の誕生日前日に行ったアトリエ第Q藝術での徹さんと長沢さんとのトリオでは、闘病中とは思えない音の力と演奏に圧倒されながら踊った感覚は、今でもまだ体に染み付いたままです。

この一年、短いようでありながらも濃厚な一瞬一瞬を過ごさせて頂いた事は、確実に私の宝になっています。
一歩踏み出すことの勇気と共に様々な素敵な出会いや縁を感じながら・・今は感謝の念でいっぱいです。

きっと、徹さんは私も含めた様々な人の中で色んな形で生き続けると、確信しています。

徹さん、見てますよね。まだまだ続きがありますよ・・

(2019年 5月 21日 (火))

草津で温泉
完全オフを決め込んで、3日間、草津温泉に行ってきました。
2日目に入った源泉掛け流しのお湯が強烈で、身体に効き過ぎて、午後から全く動けなくなり、うなされるように寝込んでしまいました。翌日の明け方、やっと目を覚ましてipodに電源を入れて・・一番に入ってきた情報が齋藤徹さんの訃報でした。
その後の旅の間中、頭の中がぼんやりとしたままで、言葉にしてしまうと、たちまち崩れ落ちてしまいそうな感覚に襲われながら、手がふやけるほどに温泉三昧を味わい、帰宅。

(2019年 5月 20日 (月))

バックナンバーリスト Powered by HL-imgdiary Ver.3.00