稽古日誌
最近は「夏至」に向けて稽古しています。
それに加えて、もうすっかり国立稽古の常連になっています。

「夏至」は「冬至」の時にかぼちゃを持って登場したので、今回はどうしようかな・・と。夏なので蚊帳でも吊ろうか・・とか企んでいたのですが、実際稽古に入ってみると、秩父での安藤さんの絵で踊った感覚が忘れられず。本当はもっと練ってから絵と踊ろうと思っていたのだけど、ちゃぶ台とのコラボレーションをやってみたい衝動が抑えきれなくなったのでとうとう安藤さんに連絡してしまいました。安藤さんからも了解を得たので・・・
安藤さんの絵をバックにちゃぶ台ダンスになりました!

さてさて・・・
毎日の修行の始まりであります。
(2009年 5月 29日 [金曜日])

出会い@秩父
こんなことってあるんだなぁ。

自分でもびっくりしてしまったのです。

安藤さんのアトリエで夜、安藤さんの絵の中で踊った。

「まず、しっかりとそこに立つ事から・・」始めたのですが、踊り始めると何だか涙がひとりでに溢れてきてしまったのです。

「踊り手が勝手に感動して、観客は興醒め」な舞台なんて最悪と思っている私は、本当に焦りました。なので、一生懸命意識を外に持っていくようにして動く。そうするともっともっと何か込上げてくる。止まらない。どうしようもなくなる。

「なんでだろう・・・」

解らないまま・・・踊り続けました。

踊り終わっても、涙は止まらず・・・。
何かがふわっと降りてくるみたいなそんな感じでした。
「こんな感情的過ぎる踊りなんて・・・」反省しつつも、
「でも・・・なんだろう・・この感覚・・」


その後、みちるちゃんに「由ちゃんがやりたかったのはコレなんじゃない?よかったじゃん。」と言われて、はっとしました。そうなのかも・・・。


この時の皆の踊りは本当にそれぞれすばらしく、忘れがたい公演になってしまったのです。
柳井氏の愛犬もしっかり踊りに参加して、「舞踏犬」デビューだった(?)のであります(笑)



夜中皆が寝た後、一人でまたアトリエに行った。なぜ泣いてしまったのか分析したくて、踊ってみる。
踊りながらやっぱり涙が出てきた。見ている人が誰も居ないので、思う存分号泣しながら踊った。踊っても踊っても、何で泣いているのかが自分でも解らないまま。それでもひたすら踊った。踊った後、下に降りようと電気を消す前にもう一度アトリエを眺めてみた。そこには安藤さんが絵と向き合いながら独りで紡いでいった時間が空間に広がっていた。
(2009年 5月 28日 [木曜日])

祭り・・の後・・
ずいぶんと時間が経ってしまいましたが・・・汗。
ぼちぼち・・・。

「タタラ祭り」
いつもに増して相当な覚悟で臨んだのだけれども、自分ではどうだったか?などは分からず、見てくれた人に判断を委ねるしかないのが正直なところ。
でも、今回はいつもの音響太田に戸田氏が加わった事で舞台の幅が広がったように思うのです。まだ身近な人からしかほとんど感想を聞いていないけれども、私の意図していない所で、作品が明確に見えてくるというか・・・そんな側面があったようです。実際、本番になって、予定していなかった事が次々と起こったりするので、踊りながら発見していくというような瞬間もありました。まぁ、当日小屋に着てみると、いきなり戸田氏の舞台装置?(音響装置?)が出来上がっているものだから「何でも来い!」という気分にもなったのですけど(笑)中々踊っていて面白かったのです。
事前に色々悩んだり、踊れなくなったり・・・色々あったお陰で、自分の踊りを深く見つめ直す事が出来たので、急に違うものを出されても、踊りがブレる事がなかったのが良かったのかもしれない。どうだったんだろう?

さてさて・・・
終わってから・・・もう、何だかまるっきり力が抜けてしまったような・・・判断能力とか意志とかよく判らなくなってしまって、何となく、とりあえず目の前にあることをやり過ごす・・・みたいな(笑)気が着いたら、よく分からないまま家に帰っていたのであります。
次の日からが大変で・・・(笑)
いつもは公演が終わって、「まぁ、体は疲れているけど・・気合で」日常生活にすんなり戻っていくのですが・・・・。
とりあず、早朝の仕事だけは「亡霊の様に」やり過ごせましたが、家で雑巾片手に突っ伏したまま寝てしまって、気が着いたら夕方の5時に・・・というような有様で。。。
完全復活?するのに一週間は掛かりました(笑)
その間、本当に身内の「良かったよ〜」の感想しか聞いてなかったので、「早く稽古したい。」という思いだけが、フツフツと・・。

どっちにしても、通過でしかなく、満足の行く事は無いのであります。もっともっと、踊り続けていかなくては・・・・。

益々精進なのです。
(2009年 5月 12日 [火曜日])

小野さん@大倉山
蚊が出る時期になってまいりました。

この日の小野さんはステキでした。
ジゼルとか亡霊(!)とかなんかそんな感じの存在。

劇場での小野由紀子とまた違うんです。

一歩一歩、進化していく大倉山の舞。
2009年 5月 2日 [土曜日]

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