朝昼晩・・・踊り漬け
朝、いつもの稽古場で公演の稽古。
先週の反省点やエイコさんのワークを受けて、自分なりに色々試してみています。試行錯誤。

昼、最近「お砂場の会」というのを始めました。
これは,「タタラ」で即興をやった明子さんと国江さん、それに音の太田が「タタラ」後も、月に何回か集まって、本気でお遊び?!しようというもの。子供のお砂場遊びのように、見ている人も居れば、一緒になって遊ぶ人もあれば、一人で団子でも作っている人も居れば・・・という感じに、即興で踊っていって、音も出したい人が曲をかけるというもの。私も参加させてもらってます。今回は2回目。いつもは踊ってるだけだけど、人の踊りに曲を選んでかける作業が中々楽しかったり・・・。太田も踊るんですね〜。中々面白いです。それにしても、国江さんと明子さんの組合せは実にいい。相性がいいんですね。

夜、お砂場の会の後は国立へ・・・。
この日は、縫部さんと岡田さんが欠席だったので、「タタラ」参加者ばかり。ここでも音選びをしました。みちるちゃんと太田と明子さんの踊りに私なりのセレクトです。
これが中々好評で、音響デビューか?!と思いきや、「あんなフェードアウトは気持ち悪いぞ」と、しっかり太田にダメだしをくらってしまったのです(笑)
そうそう、最近国立稽古やエイコワークショップやお砂場の会でなぜか踊りに参加している太田。これだけ踊りに浸かっていると自然と上達してくるようで、みちるちゃんに「無駄に踊りがうまくなってる!」と、褒められて(?!)ました。(笑)こちらも舞踊家デビューか?!!
2009年 7月 26日 [日曜日]

エイコワークショップ
この日は、前日からウチに泊まりにきていた洋子さんも朝の稽古に参加。
山中湖に行く日に、大体の今度の公演の構成が出来たので、それを見てもらう一番目の客観的視点が加わったのだ。
「うーん。これから始まるというか、展開がほしい・・」
率直な意見です。
「それは・・・わかるのだけど・・・」
フツフツしてしまう。まずどうしても他人の意見はまず「ううっ??」となってしまいますね(苦笑)自分の狭さも感じつつ・・・。素直になれないダメなところもある。反省しつつも、「そうじゃなくて・・」と、言い訳がましい?!自分の意見を通そうとしてしまったり・・・。「うーーー。」と、なってしまって、とにかくこれからの課題(あと一ヶ月の間)に・・・と言う事にして。
煮詰まった頭を冷やすべく、稽古が終わった後は「エイコさんのワークショップでのんびりリフレッシュ!しようね!」なんて言っていたのです。

がっ・・・・・・!

いきなりワークショップに入ると、
「うじ虫をやります。」
「えっ!!!」(心のつぶやきby私)
「どこまでも貪欲に、けな気なまでの食欲・・・etc・・」
「うっうじ虫ですか???!」(心のつぶやきby私)

そうです。のんびりなんて通用しません。
ガツガツ動くしかないのです。

「まだまだ足りません。もっと食ってください。」
「はい・・・。汗」(心のつぶやきby私)


さすがエイコさん・・・。休ませてはくれませんでした。

その間にも、参加者同士で意見を交わしたりもします。
ガツガツと前に進んでいきます。

そうです。うじうじなんてしていられないのです。
うじ虫。

濃厚な3時間はあっという間に過ぎ・・・。

それでもなぜか、終わった後は、「ひとっ風呂浴びたような脱力感」が・・・・。

その後、駅近くの中華屋で懇親会(飲み会?!)
皆さんうじ虫の如く食べ物に集中。ガツガツと大量の運ばれる料理を平らげていったのです。その景色は壮観で、思わずエイコさんが「皆、大丈夫かしら?なんか私、悪くなっちゃうわ・・・」と・・(笑)うじ虫再生の図でありました(笑)



補足:エイコさんワークショップを受けたことのある人は、自然を感じながら、自分の身体と向き合い、緩やかに体と水や森と溶け合うような感覚と、発見をしていくワークが多いと思う。実際、私が初めてエイコさんのワークショップを受けたのが、コンクール踊りで心身ともにボロボロになっていた時で、その時の出会いは私にとって掛替えの無いモノだった。そして、それと同時に、何も隠さない大らかなエイコさんの姿勢にも共感したのでした。その開けっぴろげなエイコさんの姿勢は(でも、実は繊細なのだけど)変わることなく。
「作戦は無い、でも実はある。」みたいな事も平気で言ってのける優しさ(私にとってですが・・笑)もありながら、でも本質はどうなのか、「試行錯誤でもあり、発見の連続」を自身で歩んでいる。(というか、そうするしかない)ありのままをちゃんと出してくれる人でもあるのです。
そして、今回の「うじ虫」。アメリカの学生に教えながらも、自身でも「!!?!!」と思った事を取り上げたんだと思う。
「けな気に貪欲に・・・」
何か投げかけられてます。
2009年 7月 19日 [日曜日]

七夕の夜
「夏至」を終えてから、身体の向き合い方というか、そこにある体をどうしたら良いか色々考え、行詰って(こういうところが私の生真面目すぎで詰まんないところですが)とうとう本当にテレビ番組も見なければ、ラジオさえも騒音と感じてしまい、ひたすらクラシック音楽をラジオ代わりに聴いていたのです。ひつこいぐらいに聞いてしまう性分なので、周りに居る人はいい迷惑です。
で、等々自分でも飽きてしまうというか、もうおかしいでしょう?と思って、この日は無音(といっても、日常の騒音?雑音は聞こえます)にした。ドッーーーと、色んなことが廻ってきたのです。

ふと、首くくりタク象さんを見に行こうと思い立つ。

随分久しぶりに「庭劇場」へ。
今日は私一人?と不安になっていたら、タクさんがひょっこり現われて、「座布団ひいてね。」とか言いながら一回去ったと思ったら縁側の笹をかまで刈り始めて・・消えた。
しばらくしたら、カップル?のお客さんが2組。
それから始まった。

それは、首を括り始めてしばらくしてから起こった。
それまで、ただひたすら首くくりと向き合ってきたタクさんの体に向き合おう、立ち会おうとしていた私の背骨がぐぐぐっと立ち上がる瞬間だったのです。目を見開いて、その瞬間は静かに植物的に現われたのでした。
それまで見た首吊りから、静かに体を回して行ったかと思うと、フワーと開いた感じになり、その瞬間首を括ったタクさんの目が開いた!と、両手が自然に上に・・・。
どういったら良いか・・・言葉が見つからないのだけど・・・
そういう瞬間が、人間の身体にもあるんだ。と、はっきりと示していた。
びっくりした。

本当にびっくりした。
(2009年 7月 7日 [火曜日])

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